イベント時の混雑緩和策の効果をシミュレーションで定量化

顧客 : イベント企画運営事業者様

概要

大規模イベント時の交通需要を予測し、シミュレーション上で緩和策の効果を検討

大規模イベントが計画されており、イベント期間中は交通需要が大幅に増大して混雑が生じることが予想されました。まずは現状の運行形態でイベントを迎えた場合にどこでどの程度の混雑になるかシミュレーションにより予想しました。その後、イベント期間中の増便や新路線の設定などの緩和策により混雑が緩和されるか、シミュレーション上で検討しました。

ソリューション

ポイント1. マクロ交通シミュレータPTV Visumを使用

本事例のシミュレーションには、マクロ交通シミュレータPTV Visumを使用しました。PTV Visumでは、鉄道、バス、タクシー、自家用車、自転車、歩行者など複数の移動モードをカバーしており、また、それらを乗り継いで目的地に達する経路も模擬できます。交通需要を入力データとして設定することで、各移動モードの区間毎の交通量を算出します。

Visumによるシミュレーションの例

ポイント2. 場所ごとの混雑度をシミュレーションで予測

まずは検証対象エリアの交通網をシミュレーション上に構築しました。続いて、イベントにより人の移動需要が「いつ・どこから・どこへ・何人」増えるか算出し、シミュレーションへの入力データとして整備しました。マクロ交通シミュレータPTV Visumを用いて平常時とイベント期間中の両方のシミュレーションを行い、平常時のシミュレーション結果を実態と比較して精度を検証したのち、イベント期間中の混雑度の分析を行いました。

ポイント3. 混雑緩和策の効果をシミュレーション

増便や新路線導入などの混雑緩和策をシミュレーションに追加し、各施策の効果を地点別に定量的に評価しました。例えば下図の例では、新路線の導入により、混雑を大きく緩和できる路線と効果が限定的な路線があることがわかります。

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