スペック毎に収益性をシミュレートし投資判断に活用

顧客 : 再エネ発電事業者様

課題

太陽光や風力といった再エネ発電事業では、定額売電であったFIT制度から、市場価格に応じて売電収入が変動するFIP制度へ移行が進んでいます。価格の時間変動が生じることから、蓄電池を利用して売電価格の安い時間帯の発電電力を貯めておき、市場価格の高い時間帯に販売する時間シフトによる増益が期待できるようになります。しかし蓄電設備は高額であるため、投資判断にあたっては収益性の評価が重要となります。

用語解説

FIT (Feed-in Tariff, 固定価格買取制度)

再エネ由来の電力を電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを国が保証する制度。再エネ導入を後押しする狙いで買取価格は一般的な市場価格より高めに設定される。


FIP (Feed-in Premium)

発電事業者が発電した電力を卸電力取引市場や相対取引で売電する際に、市場価格に補助額 (プレミアム) を上乗せした価格を受け取る制度。プレミアム単価は1か月毎に更新され、また電力余剰が発生する時間には交付されない。発電事業者の収入が市場に連動するようになるため、市場価格の高い時間帯 (電力需要が多い時間帯) により多く売電することで、収入を増やすことができる。

資源エネルギー庁『再生可能エネルギーFIT・FIP制度ガイドブック2024』より

ソリューション

蓄電池スペックによる収益差をシミュレーションで算出

蓄電設備導入時の再エネ発電所運用シミュレーションを開発して、蓄電設備スペックによる収益差を評価し、投資判断の根拠として活用できるようにしました。

再エネのみの発電施設に限らず、コージェネレーションシステムなどの従来発電設備の利用や、系統電力の購入、自社拠点内の電力需要などを考慮したシミュレーションも可能です。

エネルギーのオペレーションズ・リサーチに関するお問い合わせ

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